チリウヒーター ソーラーシステムで60年の実績
 地球環境から身近なことまで熱い 思いを語る…2013


2013年
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12月 官僚的責任逃れ主義
 10月、太平洋の水温が高く季節外れの台風に出張中に襲われた。たいした風雨ではないが、問題は交通機関が早々と運行を停止してしまうことである。日本は昔から毎年何度も台風が来る国である。台風の進路の左側に入れば雨は降るが進行速度と風速度が打ち消しあって風は弱まることは昔から知られたことである。しかしテレビなどはここぞとばかりの大騒ぎ。そりゃあ南大東島とか八丈島にカメラを置けば激しい場面も撮れるだろうが、そんなものを大げさに放送する姿勢が問題である。メディアの程度が悪いとしか言いようがない。一方で官僚的な責任逃れ主義に染まった交通機関や道路管理者は運行停止にためらいはなく、利用する大衆の迷惑はお構いなし。そりゃあ止めてしまえば事故は起きないが、それで良いと言う問題じゃあないだろう。あれは台風による天災では全く無くて、人災である。
 今年、ドイツを襲った猛暑と豪雨による倒木により列車が止まって冷や汗をかいたが、鉄道当局は何とかぎりぎり近くまでは行くという姿勢でダイヤ出鱈目ながらも運行は続けたし、昔バンクーバー郊外の高速道路で何年ぶりの大雪に遭遇したときも、融雪剤を使い重機を使って時速100km近い運行が維持され事なきを得た。それでも閉鎖に至る事態はしばし報道されるが、何とか利用者の便を考えようとする諸外国の管理者たちと比べ、この国の官僚的責任逃れ主義と、あきらめ切って怒ることのない国民には情けなさを感じる。
11月 新聞報道・・・
 8月1日、ドイツのワイマール憲法がナチスによって改定されてしまった例を引いて、国民が気付かないうちに書き換えた「手口を学んだらどうか」という麻生副総理の発言が紙面を賑わした。「気が付かないうちに」というのは歴史誤認だが、国内外からの歴史を知らない無知さや、ナチス肯定とも言える発言への強い批判が相次ぎ「撤回」だそうだ。そもそも憲法とは、政府という強大な権力から国民を守るためにその行動を縛る規範であり、決して国民を縛るものではない。国民の気付かないように変えてしまう手口を讃えるという思想を内閣高官が持つとなると、とんでもない危険思想であり国民をバカにするにも程があるというべきものである。
それにしても、この新聞報道を読んで私は情けなかった。問題はナチス肯定でも、麻生の歴史無知でも、外国からの批判でもない。新聞には、外国が批判したとかそんなことを書きたてているのだが、国民をバカにし切った、憲法の意義を理解していない考え方に対する危機感を表す論説が全く欠如していることが情けないのである。そして国民もこれを重大な問題と捕らえていないこの国の将来を案じるのである。
10月 世界の休暇は・・・
 40年近くも前にオーストラリアへ仕事に行った事がある。そのとき休暇は最低4週間をまとめてとらなくてはならず、しかもその間は有給であること、と法律で決められていると聞いて驚いた。25年ほど前にドイツへ行った時、観光地で会ったドイツ人に休暇で来たのか、と聞かれて9日の休暇で来た、と答えたら、え−っと驚かれ、いったい片道何時間掛かるの?往復で2日もとられるじゃない、と言われた。その後すっかり忘れていたが、今年、フランスの小さいホテルで一緒になった夫婦と話していたら、彼等は5週間の休暇で、これから運河を小船で旅すると言う。
 日本は、優れた技術で国際競争に勝って世界3位の経済大国、国民総中流で豊かだとメディアも書くし、国民もそう思っているらしいのだか、西欧諸国が毎年4週間も6週間も連続有給休暇を取りながらやっている事を何人の日本人が知っているのだろう。トヨタや日産のヨーロッパの工場もそうやっているのだろうね。
 日本人から見れば、それで経済が成り立っていること自体不思議に思えるのだが、良く解からないな−。だけど、アジア諸国が遅れているとか、安部政権によって経済復興で豊かになるなどと浮かれている場合じゃあないし、もっと世界を知るべきだと思うよ。
9月 鎖国
 ヨーロッパを短期間だが旅行していたが滅多に日本人に出会わなかった。空港と駅で夫婦の旅行者を3組ほど見たほかは、3組の団体を見かけただけ。あるベルギーの人に「どうして日本人はああして群れをなしているのですか?」と聞かれたことがあるが、日本人団体ツアーが老若男女混成で、引率されて行列を作って歩く様は異様に目を引くのである。西洋人も団体旅行するが基本的に高年齢者で若者は混ざらない。街を歩いていて東洋系の若者が2−3名いたら中国系(中国本土、香港、台湾、シンガポールなど)か韓国人である。だが、グローバルなどといわれる今時の若者が、中高年と一緒に囲ってもらい守ってもらわないと外国へ行けないなんて大丈夫?中国や韓国の若者がみんなばらばらで飛び出していくというのに。日本の将来は大丈夫かな、と心配してしまうのである。
 それ程までに国境を越えにくい状態にしたのは、日本を鎖国状態にして意のままに支配する官僚の作戦の一環に違いないというのが、私流の穿った見方である。言葉ができない?中学高校プラス大学と6年以上も学んだのではないか?そんな永年学習しても使えないような英語教育を施し、正解で活躍するフィリッピンの看護士や介護者やお手伝いさんを漢字という壁でシャットアウトし、船賃の数倍もする通関手続き書類で国内物価を上げ、島国であることをこれ幸いとこうして鎖国政策をとって、記者クラブ政策によってメディアを政府広報誌化し、逆らおうとする政権は叩き潰し、群れを作り易い従順な国民を作ってきた明治以来の官僚支配のなせる業である。いつまでもそんなことをやっては居られない時代なのだが、変えないのが官僚であり、国民も変える気はなさそう、というか、永年そう思わされていて今のところ官僚支配の勝利である。
 それにしても外国でじじばばといっしょにガイドさんの旗に従ってぞろぞろ歩く若いカップル達の姿を見るとほんとに悲しくなる。
8月 建造物のありかた
 フランスは食べ物があまり口に合わないので好かないのだが、おかみさんの希望で久しぶりにフランスの余り有名ではない南西地方へ遊びに行った。ヨーロッパは至る所に城砦や寺院や古い町並みを保存・活用していて、ちょっとした観光地となると片っ端から観光客で溢れ返り、スペイン語、英語、ドイツ語、イタリア語、中国語、韓国語その他判別不能の言葉があふれ、東欧や中近東アジアと多種多様の人がいっぱいである。以前、ここは静かで落ち着いた街だったと言うようなところに人が押し寄せ土産物屋がならんでいて、いささかうんざりである。これが経済成長なのか、それが世界に拡がっていることの証なのだろう。
 それにしても何百年も前の建物や町並みを残し、それが世界から人を吸引している様は凄いものがある。経済に相当の貢献をしているであろうことは一目瞭然である。夕方、街の通りや広場を埋め尽くして安くない食事を(なんでもない食事が結構高い!)を食べているのだが、人数と単価を掛算してみただけでも凄い金額がその町に落ちる。
 目を転じてわが国を見ると、地方都市に至るまで新しく立て替えることを近代化であり美徳と誤解して古い街の景観を壊して来たことで、海外から見れば極めて美しくユニークな日本の町並み観光資源を自ら壊して来た。日本人として欧米の様子と見比べてとても残念に思うし、今でも多くの日本人はそのことに気付いていない。京都で古い建物を守っている味噌屋さんもその文化遺産的建物を守るのに行政の支援は何も無いと言っていたし、区画整理に当たってしまった当家に残してあった大正時代のお座敷(過日火事を出してメディアを賑わした東京都歴史的建造物、神田やぶそばと同年代)も「国の基準では古い木造住宅はただ同然です」だって。江戸時代の建物をそのまま使っているお菓子屋さんもあるわが町は、東海道53次の宿場で、子どもの頃には本陣や古い宿場の風情が結構残っていた。夢物語だけど、あれがその後きちんと保存されていたら、今頃は世界中から観光客が押し寄せる町だっただろうにね。
7月 連続放火事件
 わが町の隣町安城市で3月9日以来たて続けに20件を越す連続放火事件が起きている。駅に近い住宅密集地域で、中には廃材置き場から住宅火災になったものもあるが、農機具小屋、原付バイク、ダンボールゴミなどに放火している。犯行範囲は極めて狭く、すべて夜、4月12日で22件目だから3日で2件のペース。
 それにしても角々に1人ずつ警官を潜ませてもさほど人数が要らない程の範囲である。警察のやる気の無さを絵に描いたようなものだが、新聞・テレビの報道で警察の無気力を批判するものが一つも無いことのほうに異常さを感じる。安城警察にも記者クラブがあり報道機関は調査取材ではなく天下り情報を警察の言うとおりに記事にしているのであろうから、そこで批判なぞしようものなら、明日から記事を貰えないかもしれない、と言うことだろうとは十分推察できる。
 しかし本来は社会の監視人の役割を果たすべきメディアがそれで良いのか?ウォーターゲート事件でニクソン大統領を辞任に追い込んだワシントンポストの例を見るまでもなく、メディアと権力との緊張関係は社会にとって極めて重要である。原発事故報道でもあったように大手メディアがみんな記者クラブの特権で楽な仕事をして、権力や官僚のおっしゃるとおりになってしまっていは、健全な国家社会は期待できない。
 それにしても警察のやる気無さは酷いと思う。うちのおかみさんを襲った引ったくり犯も相変わらず元気に活躍しているようだ。だけどそれを批判する人が誰もいなくては救われない社会だ。
6月 季節の変わり目
  寒かった冬が終わり、ときに夏日などと呼ばれる日が出現したりと季節が急変する。三寒四温の言葉通り不安定な状態になるが、これは高気圧と低気圧の配置の変化による。乾燥した大陸高気圧から太平洋の低気圧に向かって吹く低音の北西風が、湿った太平洋高気圧から大陸へ向かって吹く南東風に切り替わる、入れ替えの不安定状態である。既述したが、夏の日本太平洋岸の空気は 1kg ( 0.83m3 ) 中に 20g もの水分を含むのに、真冬は3,4g しか水分を含んでいないが、これすべて風向きのなせる業である。
 名古屋では4月に入って気圧配置がふらついて海からの温風が来るようになる。暖かい日だとこの水分が6-10g近くにも上がるが、4月20−22日に寒の戻りが来たとき、水分は3g以下にまで下がり、大陸側からの乾燥した風が吹いて寒くなったことが分かる。
 冬のハイブリッドソーラーハウスでは家の中は21℃35%辺りだろうが、これは換算すると水分が5.5g程度である。冬の外気は3-4gしかないのだから、家は人体から発生する水蒸気で加湿されていることが分かる。計画換気をしていてこうなるのだから換気を止めたら水分はどんどん増えてしまい、ダニの増加を促す。換気装置の手元にスイッチを付けるのは止めた方が良いし、なによりも正確な湿度計で常に湿度を監視することが家族の健康を守る上で欠かせない。
 夏の不快さは20gもの水分による高湿度で、これを下げないと不快である。冷房を温度で言い表すのは全くナンセンス、冷房の役割は冷やすことよりも除湿のほうが大切であり、これも日頃湿度を見えるようにすることが重要である。
5月 陸前高田
  2年前の津波で最も酷くやられた町の一つ、陸前高田にあった佐々木工務店は跡形もなく流されたが佐々木専務(元専務になったが)とはその後も電話で話をしたりしている。町の復興の話をしていたら、高台に町の用地を作るのだがなかなか適地がないため、復興が進まないという。被災の後で行ったので分かるのだが、あの広大な町を高台に造成地を作って移すなんて金のばらまきとしか言えないと思う。だいいち三陸は山が海に迫っており河口の入り江の平地が町になっているが、すぐ後ろは山なのだ。そしてその平地を遥か上流までごっそり津波に洗われたのだから。
 もし高台に町を移せたとしても、2年前のような津波が再来するのは100年、200年以上先のことだろうし、その間に人間は何代も世代交代をする。今は大災害の記憶が新しいから津波の去った平地に家や仕事場を作る気になれないだろうが、世代が代わるうちに平地に次第に町が出来るのではなかろうか。なぜなら、あそこに大きな町が出来ていた理由はそこが圧倒的に生活に便利だからで、無理矢理あの広大な平地を使えないことに決めたとしても、100年も200年もそのままでいるとはどうにも思えない。現に古いお寺などは見事に今回の津波到達水位よりも少しだけ上に建てられていた、すなわち過去の教訓は便利さというか経済的メリットの前には忘れ去られたと言うことである。
 不謹慎のそしりを覚悟して書くと、あそこにはそのまま町を再建するのが正解ではないかと思う。ただし町から全市民がいっせいに高台に逃げられる一方通行の道路とバスと、年に1回の全市民で避難訓練を100年でも300年でも繰り返すことが必要であろう。2年前の調査が進むにつれ、例えば津波襲来となったときに海に向かった車が沢山あったとか。また車が渋滞を起こしたのも多かったようだ。津波到達にはいくらかの時間の余裕があるらしいからきちんと秩序立てて逃げれば助かった例が多く報告されている。佐々木工務店の社長さんは2台の車に近所の車椅子の人達を乗せて送り出した後、3台目の車に乗って逃げた途中を襲われたらしく未だ行方不明である。
 昨年12月7日三陸沖でかなり強い地震があり、僕は仙台のホテルの12階で揺さぶられた。そのときテレビの津波予報は物凄かったが、結局たいした津波は無かった。これが何十年も何百年も繰り返されたらややこしい話である。だからと言って町ごと高台を造成して移す、と言うのには疑問を感じざるを得ない。結局、自然の力と時間の長さは人間と較べたら問題にならないことを知るべきで、科学技術の力で自然を征服するとか、原子力のようなものを隷属させようと言う考えには限界がある。ドイツ等が脱原発を決めた理由の根源はここにある。
4月 カーリング
  本橋くん等美人チームの活躍でいっぺんに脚光をあびることになったカーリングの全日本選手権ではこのところ中部電力チームが三連覇。だが、一寸待てよ。日本の電力会社は先進国では珍しい地域独占を許された企業で、消費者は自由に選べないのでそもそも広告宣伝は必要が無い。にも係わらず多額の宣伝広告費を出して原発安全神話を作りメディアを支配し、寄付や研究費で大学を縛り、天下りや師弟を受け入れて中央官僚をも支配してきた。その結果原発事故の後、大手メディアが皆でひどい原発擁護の論調を放ち続けたことは記憶にあろう。しかも総括原価方式という電気料金制度によって、これらの広告宣伝費やその他すべてが、家庭用電気料金に加算されて家庭が負担していたことも事故後広く知られるようになった。日産だってジャスコだって一般企業が広告宣伝の一環としてスポーツチームを持ちテレビで広告するのは、あるいは工務店が広告チラシを撒くのも、すべて企業会計の中で損得関係を図りながら行われる。しかし電力会社がこれをやるのは意味が全く違う。その費用はすべて電力の原価に加算されることが許されているもので、すべての家庭の電気料金に上乗せされるもの。しかも地域独占で競争の無い企業がやるということは大変な問題である。こんなことが許されるなら、プロ野球チームもサッカーも全部電力会社のチームになってもおかしくない。メディアがこんな指摘をしないのは相変わらず電力会社や経産省に支配されているからに違いない。
3月 道路公団家宅捜査
 中央高速のトンネルの天井崩落事故報道をみて建築業の皆さんはいかにも初歩的な人災と思っただろうし、あの重そうな天井を吊っているケミカルアンカーかなんかの本数を見て首をかしげた人も多いのではないだろうか。天井裏の空間は換気用のダクトを兼ねている筈なので、相当の圧力や振動があることは分かっている筈だ。あれで本当に大丈夫な設計なのだろうかと不思議に思った。それで道路会社事務所に家宅捜査が入ったと聞いても当然と思ったのだが、家宅捜査と聞いたとたんにひらめいたのは、なぜ東京電力を家宅捜査しないのか、と言うことである。何処かから検察に圧力がかかってやらないのだろうか。検察の師弟がコネで入社しているから手を出せないのか、それとも巨悪が巨大すぎて手を出せないのだろうか。それでは困るよね。恐らくその間に、不利な証拠は全部隠したり処分したりしたことだろうし、それは今でも続いているに違いない。
2月  「悪のり事業」で復興予算膨張
 昔々瀬戸内地方で干拓事業が多く行われた時代に綿花で土の脱塩をやり、それが倉敷や大阪を繊維産業の町にした、と以前書いた。塩を被った畑でトマトを作ったら意外に旨かったので、今や「塩トマト」なるブランドすらある。今、宮城県辺りでは津波を被った広大な水田に巨大は温室を作りそこで水耕栽培をするために、とんでもない補助金がジャブジャブと使われている。補助率80%以上もの補助金で、これで農業近代化のつもりらしいが、農業の命である「土」は塩漬けのままころすことになる。綿花やトマトでは役人たちの権益拡大や予算獲得合戦には役に立たないのだろう。今回の題は新聞記事の見出しを拝借したが、この記事には同様な悪のりばら撒きが載っている。消費税アップには必ずしも反対しないが、こんなばら撒きのために悪化した財政を救うための増税であるなら真っ平ごめんである。
1月  大津のいじめ自殺事件
 近年で最も腹立たしい事のひとつが大津のいじめ自殺事件である。新聞は各界の人々に「いじめられている君に」などと書かせているが実にむなしい。幼児虐待死なども同じ事で、正すべきは社会システムである。イギリスで火傷した子どもを医師が診察、親はストーブに触れたと言うのだが、タバコの火と診た病院の通報で父親は逮捕された。日本だったらどうなっていただろう。
 昔から何処の世界にも理不尽な奴らの暴虐に逢って救われない人々は出る。だから近代社会は税によって官憲を雇い、法律の下で、加害者の人権に踏み込んだり、場合によっては身柄を拘束したり死刑までする権限を与えて社会秩序を守っている。今回の事件は、あまたの虐待死事件やストーカー殺人と同様、本来はこうして社会秩序と弱者を守るべきものたちが、怠慢だったり、怠慢であっても咎められず許されたり、加害者に切り込む十分な権限を法が付与していなかったり、(過剰なプライバシー保護を求めるメディアの責任も大きい)して、社会システムが正しく働いていないのが原因である。今回の件でも、刑務所に入る者は誰もなく、また同様のたまらない悲劇が繰り返されることだろう。
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