チリウヒーター ソーラーシステムで60年の実績
 地球環境から身近なことまで熱い思いを語る…2007


2007年
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12月 中国のCO2削減量

 ノーベル賞で一躍有名になった、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が11月16日、統合報告書を発表した。20世紀後半以来の温暖化は人為的な温暖化ガス増加に起因する可能性が極めて高いこと、地上平均気温は今世紀末までに1.8℃から4℃上昇し、大水害や砂漠化、60cmの海面上昇などが起こると予測されている。しかし温暖化ガス安定化はこれから20〜30年の努力で可能なことも示され、ヨーロッパの状況など見るに、それは確かにそうだろうと感じさせられる。結局、政治にその責任が引き渡されたことになる。
 最近、中国では日本の200倍近い太陽熱温水器が販売されており、2006年までの太陽熱設置面積は一億uである。これは、日本が2010年までに達成しようという風力やバイオなどの総自然エネルギー目的量の1/4に相当する。更に2015年までにはこれを23億uにするというのだが、これによるCO2削減量は現在日本の全家庭が排出しているCO2排出総量の1.5倍にもなるのだが、そのとき日本は中国に何を言うことができるだろうか。

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11月 日本の消極的環境政策
 9月24日、ニューヨークで地球温暖化国連ハイレベル会合が開かれ、首相に代わって森首相代理特使が、「原子力発電とエネルギー効率向上などの省エネ技術」をアピールした。廃棄物処理の先が見えない原子力発電にべったりもたれ掛かるのが日本のCO2削減政策で救い難い。
 もう一つのエネルギー効率向上も確かにいい事だが、中国はじめ他国への商売優先と読める。そして京都議定書の期限2010年以降の枠組みに関しては、「柔軟、多様、自主的」と至って消極的で、12月予定の温暖化防止バリ会議に触れることもなかった。アメリカでさえ積極参加を表明したのに。これでは、着実に実績を上げながら義務化に積極的なヨーロッパからはおおいにバカにされそうだし、脱温暖化意欲を示したシュワルツネッガー知事にもバカにされる。
 今後展開される世界環境外交のなかで、日本は自らの環境政策をしっかり構築しなくてはならない時にきているはずである。温暖化問題はとんでもない痛みを伴う経済の根本変革であると言う視点が日本には無い。
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10月 バイオエタノール燃料の問題点
 今年に入って養鶏場の倒産が急増している、と民間調査機関が報告している。ブッシュ政権の地球温暖化対策、実は農業政策の「自動車にバイオエタノール燃料を」によって、米国で主原料のトウモロコシ相場が高騰。トウモロコシを配合する家畜飼料が値上がりしたためであるが、世界にはそのトウモロコシすら食べられない飢えた人達が無数にいる。栽培には大量の化学肥料が使われ動力が使われ、それらはすべて石油から来るし、化学肥料から発生する亜酸化窒素はCO2の数百倍の温暖化ガスである。インドネシアでは「ヤシ油からバイオエタノール」と広大な熱帯林が伐採され、土地を奪われた農民が路頭に迷うという。それで大型車をじゃんじゃん走らせるようというのが一体、地球温暖化対策なのか?
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9月 見直される太陽熱利用

 朝日新聞は7月の記事で太陽熱温水器をこんな風に書いていた。「CO2削減も年間400`以上。(略)これは「テレビの時間を1日1時間減らす」(略)や「エアコンの温度を1度上げ28度にする」(略)の20倍以上の削減になる。比較的安く、省エネ効果も大きい。(略)・・・が、設置数は減っている。」翌週、続けて「(略)太陽熱利用の目標は4倍だった。(略)うまくいけば10年度には原油輸入量の2%近い量を節約し、これは太陽光発電や風力発電による原油節約量の合計を上回る計算だった。だが、」・・・「石油が高い今、再評価したい。ハイテク機器に偏る補助制度を変え、単純で強い機器にも導入促進策を。」新聞は太陽光発電しか知らないと思っていたので、この記事、特に最後の一節には驚いた。書いたのは編集委員。
 東京都環境局は、「カーボンマイナス東京10年プロジェクト」を展開し始めた。その中で太陽熱利用も重視し、具体的な施策を打ち出す模様。「国のやることなど待っていられない」と鼻息が荒い。僅かずつだが太陽熱を見直す動きが始まったと見るのは楽観かなー。

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8月 まずは自然エネルギー

 2005年、ドイツの太陽熱集熱器新規設置量は97万u 、EU全体では202万uであった。そしてなお年率20%のペースで増えている。
 同じ年の中国の太陽熱集熱器新設量は1,500万uあり、世界の太陽熱集熱器新設量の80パーセントに達する。ところが、同年の日本の新設量はたった8.5万uに過ぎない。
 ドイツ、中国、日本の人口は概ね、8千万、13億、1.3億だから、人口千人当りの太陽熱集熱器新設量はドイツ・中国とも12uであるのに対し日本は0.66u、なんと約1/20 である。人口千人の中には、中国奥地の農村や砂漠の電気のないような貧しい人々も数に入っている。
 しかも、ドイツ人も中国人も、日本人のようにお湯をたくさん使わない。この惨状で、中国の環境汚染で日本が被害を受ける、などといつまで偉そうに言っていられるのだろう。原子力一辺倒、エコキュート・オール電化推進などの電力会社優遇政策がこんな風に現れていることを私達は承知すべきである。では、次なる動きは・・・。

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7月 続・塗装技術
 前々回、拙宅の木製サイディングの再塗装に関してカナダの塗装技術について触れたが、当初の施工についてもなるほどと思わせる指導を受けた。拙宅の外装は横張りの「下見張り」で、幅200 mmの板を働き150 mmで張ったが、@ 板幅に1本しか釘を打ってはいけない、A 釘の頭を板に沈めてはならない、と言う。なるほど、板は延び縮みするから2本釘を打てば割れの原因になるし、頭を沈めれば周りの木繊維を切る。しかし、あちこちで板が張ってあるのを見ると板幅に釘が2本づつ打ってあるし、釘の頭を沈めてもある。もっとも頭が浮いていたら手抜き工事と言われるであろうが。
 外部の木が傷められる仕組みは、まず紫外線が木細胞繊維を切断し、防水能力が失われて水が入る、そこにカビが生じて木を喰う、となる。昔の黒塗りの板壁や焼き杉は紫外線を止めるし、焼けばカビも喰うものがない。なるほど、理に適っているな。アメリカの木の外装なんぞ鋸で挽いただけのいい加減な仕事だ、などと馬鹿にするのはやめよう。あれは塗料がしっかり載るようにわざとやっているのです。
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6月 事なかれ主義
 近くの町で銃を持った立てこもり事件があった。29時間に亘って取り巻いた警察は、何もしないまま犯人が飽きて出てくるのを待った。偏向型の朝日新聞などは人権尊重だと警察の無為を褒めていた。更に腹立たしい事に、多くのメディアはその後犯人の生い立ちや人生や、警察のもったいぶった発表を多大の時間を取って報道したのである。
 あの犯人がどんな気持ちで犯行に至ったかなどどうでもいい事である。29時間も周辺住民は家に帰ることも出来ず、交通は遮断されたし、その災いは並大抵ではない。正常な社会に危害を加えるものを排除し市民を守るために、私達は警察に突入や狙撃の権利も与えてあるのだが、それが、事なかれ主義に立って、犯人の人権を守り善良な市民を追い払って生活を破壊していいのか。まともな国では決してありえないことであり、世界中に恥をさらしたのがこの29時間事件である。
 何もしない、事なかれ警察とそれを支援するメディアのお陰で、日本はこれからどんどん迷惑ものがはびこり、治安はさらに悪くなり、常識ある市民にとって住み心地の悪い国になっていくことであろう。
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5月 再塗装技術
 02年秋の終わりに岡本ソーラーハウスの外壁をウエスターンレッドシダーに張替えた。シダーサイディングに塗装して販売するジェフに、折角綺麗な木なのでクリア塗装にしたいといったら「毎年塗り替えする気があるか」と言われた。クリアなら1〜2年、半透明なら5年、不透明塗装なら15年保証するというので、半透明にした。使っていると、黒い点々が現れ、北面の木の陰は黒点が多い。カビである。南面は黒点に加え、板面が荒れ始めたのがわかる。次第に危険を感じ、とうとう丸4年経って塗り替えした。
 反省して今度は不透明塗装である。JEFFは塗り替え前の洗浄が重要だと、洗浄薬や洗浄方法を詳しく教えてくれ、カビも綺麗に落ちた。塗料もあれこれ探したが、国産ではジェフが言うようなものがないので、プライマー、上塗りとも有名なシャーウィン・ウイリアム社のものをカナダから送って貰った。今も木の外装が広く使われ、古い住宅も再塗装を繰り返しながら使われている国では、さすがに木製外装の塗装技術水準は高いようだ。
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4月 無用の長物
 補助金の第一次申し込みが締め切られた。数年前の「省エネナビ」設置義務付けに加え、今回からは「住宅性能表示」が求められ、建築主から言うとさらに数十万円が貰えたはずの補助金から天引きされたのと同じ状態になる。私達のシステムにとって「省エネナビ」はその後のエネルギー消費報告にも何も関係ない代物で、まったくの無用の長物である。しかも、業者限定でべらぼうに高価である。
 また「性能表示」の温熱性能も、チリウヒーターがことさら口煩く求める上に、NEDOは多数の写真提出で確認するのだから、いまさら無意味な出費にしか過ぎない。結局はどちらも、その周りに取り付いたいくらかの業者を潤しつつ、官の外郭団体へ金と権限が還流するメカニズムである。温暖化防止の大義名分をもって税の支出を執行し、それを一回りさせて国庫へ、ではなく、どこへともなく取り返す巧みなメカニズムである。さすが官僚支配国家はすごい。
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3月 ヨーロッパ諸国の太陽熱利用
 昨年4月、ベルギーでの会議で、ヨーロッパでは、太陽熱利用がどんどん成長している、という話を聞いた。昨秋、ドイツの大学の教授が来て話し合う機会があった。そのとき貰ったデータに日本の太陽熱利用の販売量のグラフを重ねたのが、このグラフである。
 もちろん、下を這う線が日本、上向きに延びる線がヨーロッパ。石油ショック後、低迷を続ける日本を尻目に、ヨーロッパはここ15年間、なんと年率20%の急成長を続けているのである。このうち半分以上をドイツとオーストリーが占めるが、原子力大国のフランスも最近は急上昇中である。そして遂にCO2を2020年までに1990年比で20%下げると来た。2010年までに−6%を約束しながら、14%増をやっている日本とは大違い。今後、外圧によって日本も普及促進策を迫られる筈である。

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2月 鵜呑みでいいの?
 体重を減らすのに妙手はない。消費されるエネルギーより食べるエネルギーが多ければ太るし、少なければ体重は減る。運動を増やし、食べる量を減らす、これだけである。
 うちのおかみさんが、スーパーへいつもの納豆を買いに行ったら、全然商品が無いと怒っていた。テレビで納豆で痩せられるとやったとたんに、スーパーの棚から消えたとか。バカじゃないか、と言っていたら、かねてよりでたらめ科学で問題の「あるある大辞典」のでっち上げ放送がばれた、と新聞の一面を飾った。マイナスイオンブームもこの番組の仕業である。そういえば、ムクの木はマイナスイオンを出して体にいい、と言っていた、とんでもない建築屋さんもいたようだが。
 しかし、これほど「お馬鹿テレビ」にべったりの国民なんて他に類を見ないのじゃない?
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1月 大物!
 バンクーバーで木材サイディングをつくっているジェフに、日本では猿が温泉に入るのだ、と言ってやったら、お返しに、仲間と近くの川で4m近い大物を釣ったと言う。まさかアマゾン川の大なまずでもあるまいが、ほらの吹きすぎだといったら、写真を送ってきた。これには恐れ入りました。この魚は2億年前から進化していない生きた化石といわれる「チョウザメ」で、カスピ海やアムール川で採れるのが有名。チョウザメの卵でつくるキャビアはジェームス・ボンドをはじめ、グルメをうならせ(それほどのものでもないと思うけど)高値で売れるので、乱獲されて絶滅の危機にある。ただでさえ高いキャビアはいまや黒い宝石になっている。カナダでは川に返すことになっているそうで、キャビアは採らなかったようだ。
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