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  高断熱高気密とは 24時間快適に過ごすこと 自然エネルギーの利用
 
・ガス、灯油、電力のコスト比較
 
現代に私たちが快適な生活を営むには少なからざるエネルギーの消費無しで済ませる訳にいきません。現在、家庭で使うエネルギーの約30%が給湯用に、約30%が暖房に使われます。
特に、これから新築や改築をする場合は、給湯器の装備だけでなく気密性の高い住生活に対応して、暖房と給湯は当初からきちんと住宅の一部として計画し、装備をするべきです。

さて、この暖房と給湯の熱源には何を使うのがいいのでしょうか。
家庭で消費するエネルギー源はガス、灯油、電力などがあります。
同じ熱量を発生させるのに(例えばおなじ家を暖房するとか、おなじお風呂を沸かすとか)ガスと灯油と深夜電力ではどれがどれの何倍になるかを知らずに選択していませんか?
灯油は1リットルいくら、ガスは1m3いくら、電力は1Kwh いくらでは、比較もできず、その中で消費者はそれぞれのエネルギー供給業者から都合のいいデータだけ貰って重要な決定をしているのが現状です。


家庭で使ういろいろな熱源のコスト比は、同じエネルギー量で比べると

各種燃料が同じエネルギー発生させるのに要するコスト比(2009.10)
熱源 価格 ¥/GJ 排出係数
kg-CO2/GJ
比率
灯油 \91/リットル 2,480 67.8 0.77
都市ガス \132/m3 3,210 50.6 1.00
LPG \245/kg 4,880 59.8 1.52
電気 \25.3/kWh 7,030 105.3 2.19
深夜電気 \10.2/kWh 2,860 105.3 0.89

このデータは、1999年に(社)日本ガス石油機器工業会による各種エネルギー源のコスト比較を元に、近年の燃料費値上げを考慮して、算出しました。深夜電力は弊社試算です。(もともとのデータは一番下に書いておきます。)


1.ガス調理器 vs IH調理器

ガス調理器は家の中で火を燃やすのでCO2が発生し空気を汚染するが、IH調理器なら煙を出さず環境にやさしいから取り替えたい、と言った人がいますが、これは正しい選択でしょうか。

ここで、ガス調理器とIH調理器を較べてみます。

一般的なガス調理器は、実は熱効率がひどく悪いもので、燃料の熱の半分程度しか鍋の中身に伝わりません。冬に、料理をすると部屋の温度が上がって暖房の助けになるのはそのためです。
これに対して、電気で鍋だけが熱くなるIH調理器では、熱のロスが少なく、おまけに炎を出さないので空気も汚しませんし、地球温暖化の元になるCO2も出しません。しかしそれは表面上の話で、電気を作るためには、火力発電所ではその2.5倍のもの化石燃料が消費されます。しかし実際には、電気の1/3は原子力なので、効率がよくクリーンなはずのIH調理器を使うと、ガス調理器とほぼ同等の燃料消費と原子力発電の廃棄物を世に残します。

先の表によれば、光熱費は、都市ガスが\3,210/GJ、電気は\7,030/GJですから、4GJのお湯を沸かす燃料費は、ガス調理器なら8GJ×3,210≒\25,700、これに対してIH調理器では5GJ×7,030≒\35,200と、IH調理器のほうが40%ほど割高です。しかしプロパンガスは都市ガスの1.5倍くらい高いので、この場合はIH調理器のほうが光熱費は安く済み、光熱費を取るか、環境汚染を考えるのか、の選択を迫られます。
ところがこうしたことがきちんと検討されないまま選択はなされています。それはここで示すような、公正な数値をつかった必要な情報が一般に示されないまま販売活動が行われているという事情があるからです。


2.給湯 (エコキュート vs ガス給湯器 vs 灯油給湯器)

近年話題のエコキュート(炭酸ガスヒートポンプ給湯器)は、ちょうどエアコン暖房のように、外気の熱を汲み上げて熱を作りお湯を沸かすものです。ところがこれもタンクにお湯をつくってためておく貯湯式なので、四六時中、高温の湯を貯め置いて周囲に放熱することによるロスが問題になります。

エコキュートは、電熱でお湯を熱するわけではなく、外気の熱を汲み上げて熱を作りそれでお湯を沸かすので、使った電気の何倍もの熱を作ることが出来ます。ただし、外気の熱が乏しい寒冷地では使えません。カタログ上は使った電気の400%(これをCOP4といいます)以上の熱を作ることになっていますが、学会発表された論文では、家庭での実使用ではタンクからの放熱も多いため、運転効率は160〜180%ほどです。

電気を9.5GJ使用するとタンクにお湯が沸きますが、一日中タンクにお湯を貯め置くため、タンクからの放熱でお湯が冷めて目減りします。そして残った17GJのエネルギーがお湯として使われます。結局、9.5GJの電気を作るために、火力発電所で24GJの燃料を燃やしてお湯が17GJ使えることになります。
同じようにお湯17GJを都市ガス給湯器でつくるには、潜熱熱回収型ガス給湯器では19GJ燃やせば足りますから、エコキュートが実はエコと名を付けるほどでもないことが分かります。

光熱費は、エコキュート用の深夜電気≒\28,000、潜熱回収型ガス給湯器≒\60,700、石油給湯器≒\52,800 です。オール電化にすれば割引して安くなると電力会社は宣伝し、確かに都市ガス給湯器より光熱費が安いのですが、差額は年間30,000円程度で、普通の給湯器との高額な設備費の差額を埋めるにはたっぷり10年以上は掛かるので機械の寿命が気になります。温暖化の元凶とされるCO2発生はガス給湯を上周り、更に原発の放射性廃棄物というお土産を残します。


昔から使われてきた自然循環式太陽熱温水器やソーラー給湯システムは、構造は単純でローテクのようですが、太陽光発電の変換効率が10%程度なのに対し、太陽熱温水器の効率は50〜65%にも達する優れもので、それだけに費用に対する効果は、あらゆる自然エネルギー機器の中で抜群です。しかも排気ガスも炭酸ガスも何も出さない究極のエコです。

前記のエコキュートとガスや石油給湯器の比較に、太陽熱温水器も併用して見るとその威力が分かります。太陽熱温水器は平均家庭の給湯エネルギーの約65%をカットするので、光熱費は都市ガスで\60,700→\24,400、灯油なら\52,800→\21,100と下がり、エコキュートを下回ります。もっとすごいのは、CO2などの環境汚染がエコキュートの年間1,000kgに対し、都市ガス380kg、灯油でも580kgと大幅に減らし、放射性廃棄物も出しません。クリーンエネルギーなどと宣伝する電気は決してクリーンではなく、本当のクリーンは太陽熱などの自然利用にあります。その中でもっとも手軽に効果的に使えるのが、太陽熱温水器なのです。


3.暖房 (深夜電気 vs ガス暖房 vs 灯油暖房)

暖房エネルギーは現在、家庭エネルギー消費の約30%ですが、住宅の高断熱・高気密化により、温風暖房装置からより快適な床暖房などの輻射暖房で家全体を終日冷やさないようにする暖房に変わっていきます。温風暖房ではどうしても暖かい空気が上に昇るのに対し、輻射暖房では床から天井まで同じ温度の快適な環境になるからです。
特に快適な床暖房には、電気床暖房、ガス焚き温水式床暖房、石油焚き温水式床暖房があり、これもまたどんな方式にするかで光熱費にも、環境汚染にも大きな違いがあります。さらに24時間暖房を、太陽熱を使うことによって僅かなエネルギー消費で実現するのが太陽熱暖房・給湯システムです。

これらの中で最悪は電気床暖房です。施工費が安いので採用されることがありますが、電気は先の表のようにコストが極めて高いので相当高収入でもない限りとても家を終日暖房するのには使えません。せいぜい足温器程度に使われることが多く、本来の快適性とは程遠いものになります。

オール電化で使われる24時間暖房では、深夜電気を蓄熱体に蓄えて床暖房したり、温風暖房する深夜電気蓄熱暖房が使われることがあり、こうした電熱暖房では熱ロスは少ないので、暖房にエネルギーが36GJ必要としたとき、電気を約36GJ使用すればいいことに一応します。ただし、この36GJの電気を作るために90GJの燃料(正しくは、燃料54GJと原子力発電)を必要とすることはすでに述べたとおりです。結局、蓄熱をしてもしなくても、電気ヒーターによる広域長時間暖房は子孫の資源の先食いであり、環境破壊です。

同じ暖房を石油ボイラー(効率80%)、潜熱回収型ガスボイラー(効率90%)で行えば、燃料の消費はそれぞれ45GJ、40GJで済みます。
光熱費は深夜電気蓄熱暖房\103,000、ガスボイラー\128,400、灯油ボイラー\111,600と深夜電気料金だけにガスよりと灯油より多少安くなります。

太陽熱を利用して終日床暖房と給湯を行うのが、ハイブリッドソーラーハウスです。地域差はありますが、九州から東北までの多雪地や寒冷地以外では、秋から春までの暖房エネルギーの55〜70%を太陽がまかないます。寒冷地や多雪地でも50%程度は太陽で暖房できます。不足分は燃料を使って補助暖房することになります。冬は暖房に主力を取られるので専用ソーラー給湯ほどはいきませんが、それでも年間給湯エネルギーの約60〜65%を太陽がまかないます。
このシステムのいいところは単に省エネルギーというだけでなく、家全体、リフォームではリフォーム範囲全体が常に寒くない温度に保たれることです。朝起きたときの寒さ、脱衣・浴室の冷たさ、夜中のトイレのつらさ、結露などから完全に開放され、生活に予想もできない大変化がもたらされます。
暖房だけで較べてみても、その化石燃料の消費は深夜電気蓄熱暖房のたった15%とその効果は絶大です。そして更に、給湯のエネルギー削減効果も加わります。


電気は大切に使いたい

こうしてみると、電気は「環境破壊の元凶」のように言っているようですが、そうではありません。電気がなくては冷蔵庫も、洗濯機も、テレビも、照明も、私たちの文明生活そのものが成り立ちません。それほど便利な電気であるゆえに、2.5倍もの化石燃料を燃やしたり、危険な原子力まで使わなくてはならない、言いかえれば電気は貴重品なのです。しかし、給湯・暖房は、合わせると家庭で消費する全エネルギーの60%以上をも占めながら、用途的にはただ暖かければいいだけの単純な用途です。そんな給湯・暖房用途に貴重な電気を使おうとすると、費用が高いだけでなく、多大な環境汚染をそれと知らずに起こしてしまうことになります。

簡単に言えば、電気のような貴重な上質のエネルギーを、たかがお湯を沸かすとか、家を暖めるといった熱を使う用途に使うのは避けるべきです。特に電気を直接、熱として使うような電熱調理器、電気ストーブ、赤外線ヒーター、電気床暖房、電気温水器などは考え物です。どんな用途にどんなエネルギー源を使うかを環境に配慮しながら正しく選ぶことは、これからの時代を生きるものの義務ともいえましょう。


【暖房使用期間中の各燃料別の単価】 ((社)日本ガス石油機器工業会) :1999年
1   灯油  3.89 円/kWh  1L=40円(10.29kWh/L)
2   都市ガス  9.70 円/kWh  1m3=124円(12.79kWh/m3)
3   LPガス 19.35 円/kWh  1kg=270円(13.95kWh/kg)
4   電気 23.00 円/kWh  1kWh=23円
  
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